2007/10/01

10月より緊急地震速報が一般公開されます


10月から、郵政省が日本郵政公社として完全に開始し、いろいろ手数料が一気に値上げするといったことになりますが、こちら以外でもマスコミから注目されていますのが「緊急地震速報の一般公開」です。

気象庁 | 緊急地震速報について
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/index.html

2006年より緊急地震速報は実験的に特定のユーザーにのみ公開されておりましたが、10月から一般公開になります。

緊急地震速報のしくみですが、日本全国に設置されている気象庁と文部科学省所管の非特定独立行政法人の防災科学技術研究所が所有する千台の震度計から波形データを取得して、地震が起きる前に発生する「P波」と呼ばれる小さな揺れを検知して、「S波」と呼ばれる大きな揺れが発生する前に通報するようになってます。ただし、今現在の技術の限界として、「P波」を拾えるのが俗に言いますと7秒~10秒程度ですので、津波が発生する前兆で突然の干潮のように30分~1時間前に判明するといったことができません。

今まで一般公開についての議論は、この7秒~10秒前に地震が来るといったときに高速道路などで車が一斉に急ブレーキをかけて交通事故につながるといった混乱を招く可能性があるとして、本日までに先送りされていました。

ちなみに、今年の7月16日に発生した新潟県沖中越地震で緊急地震速報を受信していた東京都の一般家庭の方がその様子をビデオに収めてYouTubeに公開されていたものがありましたので、紹介させていただきます。


YouTube - 新潟県中越沖地震で緊急地震速報受信

こちらの方のように、とにかく机の下などに身を隠すことこそがベストだと思います。ちなみに、赤坂にあるとある朝のテレビ番組で、「7秒~10秒程度じゃ何もできない」と言っておられましたが、7秒~10秒前に身を隠すことこそが地震対策として早急にできる対応かと思います。

ちなみにですが、建物で一番強固なのは意外にも「トイレ」です。トイレですが、トイレは当然小部屋ですからほかの部屋に比べて頑丈になっているという理由です。本当は外に飛び出すのが安全ですが、それができない場合には、トイレに逃げ込めば安全かもしれません。ですが、7秒~10秒でトイレに逃げ込む時間は無いかと思います。

緊急地震速報ですが、やはり日頃の訓練が必要です。人間ですから、訓練していないと急に緊急地震速報が飛び込んできても何も対応というものができずにオロオロしてしまうことになるかと思います。日ごろ、訓練を忘れずに緊急地震速報が来てもすぐに身を隠せるようにするべきかと思います。

また、いつでも大地震などへの備えとして、地図とGPS機器をお持ちになったほうがよろしいかもしれません。こちらで、インターネットにアクセスしなくても役に立つGPS連動の携帯地図について紹介しようかと思います。

余談ですが、緊急地震速報は本日9時より開始ですが、先ほど(本日2時20分ごろ発生)の地震にはやはり非対応とのことでした。

テレビジネス:http://www.tele.jp/
ソフトウエア:http://dog.tele.jp/